(1)食品包装とパッケージの色彩効果
食品包装パッケージには様々なデザインのものがあります。
そして、市場に出ている商品を包んでいるパッケージはどれも消費者の関心をひき、店頭で思わず手に取ってみたくなるような包装です。
そのような包装パッケージをデザインする時には、消費者の目に留まりやすく、すぐに手にしてもらえるような工夫がなされています。
そのような工夫の中で、パッケージの色もその一つです。
赤や黄色、青や黒など様々なカラーがありますが、それぞれの色にもイメージがあり、そのような色を上手に活かすことで商品パッケージに色彩効果を与えることができます。
その効果が心理に機能して、消費者にアピールできるパッケージ作りを行うことができます。
ではそれぞれの色がもたらすイメージとはどのようなものでしょうか?
おしゃれなワイン色の赤地に白いシール、そのシールの上に黒で商品名やロゴを印字することで華やかな印象の製品パッケージというイメージになります。
おしゃれなものを選びたいといった時にこの色が用いられたパッケージは手に取ってもらいやすいでしょう。
また、青は安心感や落ち着きを与える色と言われています。
知的で清涼感のあるイメージです。
ブルーのパッケージに白いシールで同系色の文字を取り入れ、英字などで表記を行なうとクールな知的なイメージになります。
濃いめの青のリボンを飾れば、クッキーなどをプレゼントとして贈りたいという人などにとって魅力的です。
緑はリラックス感がある色で、安らぎや安心感などもあります。
お茶や青汁などを包装するのにもおすすめで、癒し効果を期待して商品を選ぶというシチュエーションにおすすめの色です。
リラックス効果があって、ほっと一息できるような商品に緑色を取り入れると疲れを癒すことが伝わりやすくなるでしょう。
(2)パッケージの色の効果で購買力をアップさせることが出来る
食品を包む商品パッケージに色の効果を取り入れると、心理的にも有効で、商品のイメージにつながりやすくなります。
色を工夫すると、消費者の興味を高めて購買力をアップさせることが期待できると専門企業の朋和産業は言っています。
そのため、自社製品のパッケージをデザインする時には食品だけでなく、その製品がどんな色がふさわしいかということについて検討して、色彩の効果を上手く活用して作ることがポイントと言われているのです。
色彩選びは販売の戦略という点でも重視されています。
それに、商品そのものの色を変えることはできにくいですが、商品パッケージなら自由に色を選ぶことができます。
消費者にイメージをしっかりと伝えられるような商品パッケージのデザインのためには色とその効果によく注目してからパッケージ作りをすることが製品の美味しさも伝えやすくなりますし、商品のイメージそのものもよくなります。
例えば、白のパッケージには清潔感や新しさというイメージを消費者に伝えるのに向いた色です。
新製品などが発売された時、クリーンな印象を消費者に持ってほしい時には白色のパッケージを選ぶのがおすすめです。
シリーズで販売する時にも白地にオレンジやブルーなどの文字を入れるとオシャレな印象になって、思わずいくつか買ってみたくなるような印象になるでしょう。
黒のパッケージなども見かけることがあります。
黒は神秘的で強いイメージをもつ色で、黒色のパッケージには重厚な高級感があります。
そのため、こだわりがある職人の作った高級なイメージで販売したい時などに黒色のパッケージはおすすめです。
(3)具体的にイメージできる写真や絵柄も重要な要素
このように、色にはその色の持つ独特なイメージがあります。
食品のイメージと併せてデザインすることで、手に取った人が思わずショッピングカゴに加えるような効果が得られやすくなります。
もちろん色だけでなく、写真なども組み合わせていくとより効果的ともいえますが、消費者が商品を見た時にどのような商品なのかが具体的にイメージできて、どんなメリットがあるのかが伝わるものであることが大切です。
それには絵柄なども重要な要素となるでしょう。
食品は食べた時にその美味しさや喜んでくれる人などのイメージが浮かぶことが大切で、そうした点で食品包装に使われるパッケージはとても重要な役割を果たします。
加えて、中身をフレッシュに保つことができるという本来の機能面もきちんとしていることが大切です。
食べ物の包装には手に取る人が思わず購入してみたいと思うような、その商品のよさをすぐに消費者に伝えられるものである必要があります。
そのようなパッケージのデザインは、やはりプロにお願いしてデザインしてもらう方が良さが伝わりやすいものになると言えます。
商品のよさが伝わりやすく、伝えたいメッセージをわかりやすく伝えられるということがパッケージデザインの重要なポイントで、食べ物を新鮮な状態で保存するという機能面なども併せて考えていくことが重要です。