経営を続けていくには様々な支払いを行えるだけの資金が必須

資金

⤴️経営を続けていくには?

事業の経営は、毎月のコストよりも売上を上げることで初めて成立します。
毎月の収支を黒字にしてこそ事業と呼べるのであって、常に赤字になっている組織は会社とは呼べない状態です。

会社の経営では支払いの根拠となるものが必要であり、十分な金額の資金によって証明しています。
大企業とそれ以外を区別する方法の1つが資金で、起業においてもどれぐらいにするのかで周囲からの印象が変わってきます。

法人口座の開設でも審査でチェックされる項目になっており、個人で会社を立ち上げる時には慎重に決めるべきです。

資金調達は、経営において最も重要な行為になっています。
どれだけ魅力的な商品やサービスを扱っていても、仕入れなどで取引先への支払いができなくなった時点で倒産です。

⤴️銀行からの融資は審査基準が厳しくなってきている

主な方法はメイン銀行からの追加融資であるものの、昨今の審査基準は厳しめになってきたのでなかなか融資をしてもらえない事例が増えています。
業績が順調に伸びていて規模拡大を目的とした融資は別として、お金のやり繰りに困っての追加融資で審査の担当者を説得するのは大変です。

目先の支払いをするために資金を確保するには、経営上で帳簿に載っている売掛債権を回収する方法が合理的となっています。
本来なら現金一括で支払ってもらうところを受取手形などで先延ばしにしているので、言い方に注意する必要はありますが効果的な手段です。

もっとも、相手方は将来の日付で支払う前提で行動しているため、いきなり現金で支払えと言っても応じない傾向にあります。
自社の仕入れで取引先に現金での支払いをしばらく待ってもらうのも有効で、こちらは手元にある現金を一時的にキープする形だから確実です。

顧客に対するサービスで前払金の割合を増やすのもよく用いられている方法で、同業他社よりも魅力的な場合に最大の効果を発揮します。

⤴️不要物の売却や不採算部門からの撤退も堅実な選択肢

大切な資金を守るためには、社内で不要になった機材を売却することや不採算部門からの撤退も堅実な選択肢です。
不要なコピー機などは場所を取ってしまうので、社員の生産性を下げる要因になってしまう前に業者に売っておきましょう。

ゴルフの会員権といった資産を売ることでもお金を得られるから、余裕があるうちに自社の資産の棚卸しをしておくのがお勧めです。
いざ支払いが迫ってきた状況では落ち着いて対処できないので、経理や財務について経営陣がきちんと理解しておくことが大切になります。

社長だから仕事さえ取ってこれば良いという考えでは、自社の正確な状態を把握できないことから想定外の事態を招いてしまう恐れがあるので要注意です。

経営について学ぶ時には、資金の問題を避けては通れません。
人員はお金で雇えるので、常に余裕があるキャッシュフローにしておくのがベストです。

個人事業主や零細企業ではいつも資金繰りで金策に駆け回っているイメージがありますが、実際にはキャッシュフローを健全にすることで解決します。
逆に大企業であっても不採算部門を放置していたら社会的な信用を失ってしまうので、規模よりもお金の流れがどうなっているのかという中身が重要です。