世間から実力派俳優として認められるまでには相当な努力が必要となります。
最初から実力派俳優と称されることはなく、若手として下積みを重ねていきます。
この下積みでの経験が実力派俳優への道を切り開く要因となり、苦労を重ねていくことが重要です。
若手俳優と呼ばれる人の中には最初から大役を任され、一躍スターダムへのし上がる人もいます。
その場合、その若手俳優はあのドラマにあの役で出てた人という認識で覚えられがちです。
そうなると、場合によって長い間、あのドラマにあの役で出てた人という認識のままになり、どのようなドラマ、映画に出ていてもそれがついて回るという、俳優としてはあまりよくない傾向を生みます。
当然ながらこの状態では実力派俳優という認識にはなりません。
むしろあの当時から全然成長していない俳優、一発屋など決して名誉とは言えない呼ばれ方をされてしまいます。
一方、若手時代から下積みを重ねていると、いわゆるチョイ役を任されていき、ドラマや映画に少ししか出ない役から上を目指すことになります。
当然ながら名前を覚えてもらうには苦労が伴いますが、顔は覚えてもらいやすく、この前ドラマに出てた人という認識を持たれます。
様々な番組に出ていると、名前こそ覚えてもらえないものの、顔は覚えてもらい、段々いい役をもらえるような頃には顔と名前が一致し始め、腕のある俳優という認識になっていきます。
叩き上げであるため、視聴者のウケもよく、脇役として欠かせない存在となっていきます。
最近はバラエティ番組に宣伝で登場する俳優が多くいますが、そこで多くの視聴者に認識してもらえればさらにファン層を拡大させることが可能です。
※実力派俳優の村上悦榮氏
出典:http://ameblo.jp/m3926277/
キャリアによって変わる立ち位置
若いときに大役を任され、その余勢でドラマや映画などをこなす俳優と、若いときに下積みを強いられ、一歩ずつ階段を上ってきた俳優では10年後、20年後の立ち位置が全く異なります。
周りにチヤホヤされるのが後か先かの違いですが、年を重ねた後であれば、勘違いせずにいなすことができますが、若いときにはなかなかそうしたことはできません。
このため、若いときに大役を任されながらも結局それ以上の仕事を任せてもらえないということになります。
実力派俳優になるためには、ちょっとした回り道も必要であり、階段を一歩ずつ上る中で、捨てるべきもの、捨ててはならないものの取捨選択を学び、身に着けるべきものを身に着けていくと、多くの視聴者に支持される俳優となりえます。